宮崎大学の学生、上野賢さんが高級魚サクラマスの養殖に成功しました。高級魚サクラマスはヤマメでした。ヤマメは渓流の女王で淡水魚ですが、サケの仲間なので海に降り回遊することもあります。ですが冷たい水を好むヤマメは、暖かい宮崎でどのようにして循環型養殖技術をに確立したか調べてみました。
上野賢さんってどんな人?
上野賢さんが、宮崎大学の1年生の23歳の時サクラマスのプロジェクトが始まりました。出身は岩手県の釜石市です。秋に天然のサケが川を上るのを見て育ちました。大学は宮崎ですが、宮崎でサケに出会えるのは、縁があるんでしょうね。後の株式会社Smolt(スモルト)の代表取締役です。

サクラマスはヤマメです
春になると、卵から稚魚がかえるのですが、たくさん生まれた稚魚のヤマメは、川の虫などを食べますが、エサを食べるには、他のヤマメより上流に行かなければエサを食べれないと言う厳しい環境にあります。
下流にいると上流のヤマメにエサを食べられてしまいます。エサをたくさん食べるヤマメはどんどん大きくなっていきます。この大きくなったヤマメは、翌年稚魚を産みます。
エサを食べれないヤマメは海に行きます
下流にいるヤマメはエサを求め、さらに川を下って海に出ていきます。生まれてから1年ぐらいで河口までたどりつきます。淡水から海水に出ていくのに海水に適した体に変えていくのです。
色も海の保護色になるため銀色に変化します。海はたくさんの食べ物があるので、たくさん食べて体長も50~60㎝、体重は3~4㎏ぐらいになります。(約1年ぐらい)
大きくなったヤマメは、生まれた川に戻ってきます
生まれた川に戻ってくるのですが、淡水に馴染むよう変化して産卵場所の上流まで登っていきます。自然の偉大さですね。(夏になる頃赤いマダラ模様に変ります。)
桜の咲くころに戻ってくるのでサクラマスと言う説もあります。
九州は、暖かくエサも多いので海に出ていく必要がないのです。

養殖
海で育てたヤマメ(サクラマス) → 内水面へ移し、半年間で大きく育て産卵 → その稚魚を1年間内水面の生け簀で飼育
→ 12月~4月は海で海面養殖で成長させる。→ 内水面養殖 → 海水面養殖 の循環型養殖技術でサクラマスを育む。

株式会社Smolt 宮崎サクラマス購入方法
大学時代の卒業研究でサクラマスの養殖に関わったのがきっかけで2019年起業しました。Smoltの社名は、ヤマメが厳しい環境を経てサクラマスになる際の体の変化の状態のことを言うそうです。
まとめ
サクラマスの研究を続けられた上野賢さんは、クラウドファンディングの募集から始め、起業し、サクラマスとつきみいくら(サクラマスからとれる金色のイクラ)を販売に至りました。
2011年に東日本大震災の被害を受け、復興は進みましたが未だに元の生活に戻ることが出来ない人がいる中、サクラマスで培った経験や技術を活かし地元でも水産業で元気な町にしたいという思いが後押しをしたのかもしれないですね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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